失敗知識データベース継受

本2017年6月、失敗学会は「失敗知識データベース」を管理・運用していた(株)畑村創造工学研究所より、同データベースの管理・運用を継承することとなりました。
これに伴い、失敗知識データベースのデータは、sozogaku.com より、shippai.org のホームページエリアに複製されました。
現在、sozogaku.com にも、失敗知識データベースのデータがありますが、他組織のページ、たとえば wikipedia.org などに sozogaku.com の失敗知識データベースページへのリンクが多数あるため、sozogaku.com のアドレスはそのまま残して、コンテンツが順次 shippai.org の同コンテンツへのリンクに変更されます。
失敗知識データベースは、2001年8月10日文部科学省発表の「
失敗知識活用研究会報告書-失敗経験の積極的活用のために-」の中の提言のひとつ、「失敗経験から獲得された新たな知識・データ等を構造化したデータベースの構築」を受け、科学技術振興機構(JST)が推進、2005年3月に公開したものです。JSTでは、このデータベースの公開、更新を続けていましたが、2011年3月にこのサービスを終了しました。
この失敗知識データベース構築プロジェクトの事業統括をしていた畑村会長は、この大切な社会の財産が世の中から消えてしまわないよう、自身の(株)畑村創造工学研究所ホームページにて公開していましたが、これを今後は失敗学会が継承し、運用していくこととなります。
失敗学会ではホームページのトップページにこのデータベースへの入り口を常時掲示し、さらにデータベース内の文字列検索機能、新規事例記述などを追加していく予定です。
失敗学会では失敗学会員による失敗知識データベースの事例記述を下記応募要領にて募集します。
この失敗知識データベースが、今後も継続され、成長、発展し、事故の減少、災害の過酷度減少に今後も貢献することを願います。
【失敗学会事務局】
- 記: 失敗知識データベース記事執筆応募要領 -
- 事例内容: 工学に限らず、医療、理学、経済、法律など、広い分野に関する内容。
政治的信条、宗教的内容に関する執筆は受け付けません。
- 会員番号、氏名、事例名称、事例発生時、300-600字程度の概要を、失敗学会事務局に電子メール本文に書き込む形で送付。
- 事務局の事例承認後、他の事例を参考に記述(記述のためのネットツールは、後日事務局が会員エリアに公開します)。
- 記述が終了したら、事務局の審査を経た後、仮公開します。
- 仮公開記事は、2年に1度の理事会にて審議し、理事総数の過半数が承認したら、本記事として公開されます。