失敗事例

事例名称 荷重が集中して高圧電源回路の基板が割れた
代表図
事例発生場所 工場検査工程
事例概要 複写機の検査工程で、高電圧の出力が出ない不具合が発生した。調査の結果、高圧電源の基板が割れていた。基板には、重量のある部品の実装や、束線固定や放熱板固定穴などの多くの穴が開けられており、割れやすい形状だった。コネクタの結合時や、束線を止めたりする時に、割れてしまった。対策として、実装するコネクタの向きを変え、基板の曲げ方向に力が作用しないようにした。
事象 複写機の検査工程で、高電圧の出力が出ない不具合が発生した。調査の結果、高圧電源の基板が割れていた。
経過 複写機の検査工程で、高電圧の出力が出ない不具合が発生した。調査の結果、高圧電源の基板が割れていた。
原因 基板には、図2左のように、重量のある部品の実装や、束線固定や放熱板固定穴などの多くの穴が開けられており、割れやすい形状だった。コネクタの結合時や、束線を止めたりする時に、割れてしまった。
対策 図2右のように、実装するコネクタの向きを変え、基板の曲げ方向に力が作用しないようにした。
知識化 配線基板を設計するとき、電気的な特性のみに注目しがちであるが、機械的強度にも注意する。
背景 薄い基板の曲げ方向は変形しやすいので、この方向に力をかけないようにする。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、プリント回路基板、動作不能、想定外負荷、材料強度不足、破断
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.電源回路基板の不具合と対策
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)