失敗事例

事例名称 加熱炉内のガラス搬送ローラが軸方向に揺動した
代表図
事例概要 ガラスの製造工程で、加熱炉内のガラス搬送ローラが軸方向に揺動した。図1のように、ローラのベアリング支持両端のフリー構造に加え、ローラとベアリングのはめあいがゆるすぎ、かつチェーンとスプロケットのガタやスプロケット間の平行度の違いが原因であった。対策として、駆動チェーン側のベアリングでローラの軸方向の動きを固定した。
事象 ガラスの製造工程で、加熱炉内のガラス搬送ローラが軸方向に揺動した。
経過 加熱炉内のガラス搬送装置を駆動したところ、搬送ローラが軸方向に揺動した。
原因 ローラのベアリング支持両端のフリー構造に加え、ローラとベアリングのはめあいがゆるすぎ、かつチェーンとスプロケットのガタやスプロケット間の平行度の違いが原因であった。
対策 駆動チェーン側のベアリングでローラの軸方向の動きを固定した。
知識化 チェーン&スプロケット駆動はガタが大きく、高精度の位置決めはむずかしい。
背景 高熱雰囲気下で使用するローラのような回転体の支持部は、熱膨張を考慮して、駆動側を固定、従動側をフリーとすべきである。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、不良現象、機械現象、構造の問題、相互運動部、組合不良、振動
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図1.搬送ローラの支持・駆動構造
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)