失敗事例

事例名称 ダンパーコーン部品の交換に作業時間が多くかかった
代表図
事例発生場所 工場搬送ライン
事例概要 材料搬送設備のダンパーコーン部品が摩耗したので、ダンパーコーン部の交換が必要となった。ところが、密閉された狭い空間でのピン抜き作業のため、作業時間が多くかかってしまった。対策として、ダンパーとコーン部を分離し、使用時はボルト結合し、交換時はコーン部(実際は円板状)のみをはずし、交換作業の容易化を図った。
事象 材料搬送設備のダンパーコーン部品を交換しようとしたが、密閉された狭い空間での、ピン抜き作業のため、作業時間が多くかかった。
経過 材料搬送設備を設計・製作した。搬送ラインの途中に、図2のような、材料をせき止めるダンパーコーン部を設けた。稼動後、ダンパーコーン部品の摩耗が進行したので、ダンパーコーン部を交換しようとしたが、密閉された狭い空間でのピン抜き作業のため、作業時間が多くかかった。
原因 ダンパーとコーン部がピン固定による一体型のため、密閉された狭い空間での作業性が悪かった。
対策 図3のように、ダンパーとコーン部を分離し、使用時はボルト結合し、交換時はコーン部(実際は円板状)のみをはずし、交換作業の容易化を図った。
知識化 密閉された設備の中で、定期的点検や部品交換を行なう場合は、交換部品以外の周辺機器を取り外さないような作業方法が好ましい。
背景 部品を分割することで、軽量化・小形化によって、作業性が著しく向上する。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、事前検討不足、調査・検討の不足、環境調査不足、チューブ、コンベア、計画・設計、流用設計、使用、運転・使用、不良現象、機械現象、相互運動部、摩擦、摩擦係数、機能不全、ハード不良、機械・装置、搬送システム
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.ダンパーコーン部の交換
図3.コーン部(実際は円板状)の交換
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)