失敗事例

事例名称 コンベアでの搬送で搬送物がオーバランし障害物に衝突した
代表図
事例概要 搬送物をコンベアで移送したところ、急減速時、オーバランし、障害物に衝突した。搬送物とコンベアとの静摩擦係数の見込み違いで、搬送物がコンベア上で滑った。応急処置として、障害物に緩衝材を取付けた。恒久対策として、コンベア上にストッパを設けた。
事象 搬送物をコンベアで移送したところ、急減速時、オーバランし、障害物に衝突した。
経過 搬送物をコンベアで移送したところ、急減速時、図2のように、搬送物が所定位置で静止せずオーバランし、障害物に衝突した。
原因 搬送物とコンベアとの静摩擦係数の見込み違いで、搬送物がコンベア上で滑った。
対処 図2下のように、障害物に緩衝材を取付けた。
対策 図3のように、コンベア上にストッパを設けた。
知識化 搬送物の性状(静摩擦係数など)や、稼動条件(本事例の急減速のように、通常の稼動条件以外も含め)をよく把握した上での設計が必要である。
背景 オーバーランが予測できなくても、万一の安全のために、ストッパの装着は賢明といえる。
シナリオ
主シナリオ 調査・検討の不足、仮想演習不足、調査・検討の不足、事前検討不足、審査・見直し不足、稼動条件、オーバーラン、静摩擦係数、衝突
情報源 創造設計エンジンDB
マルチメディアファイル 図2.搬送物のオーバーランと応急対策
図3.恒久対策
分野 機械
データ作成者 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)